緊急事態宣言にも完全に慣れてしまいましたが、残念ながら公的な体育館はまだまだ完全に使えるようにはなっていません。予約も難しく、外練の日数が増えています。そんな中でもできることをしっかりとやれたかやれないかは、この後体育館での練習に大きく影響してくると思います。
Twitterでも何度かツイートさせていただきましたが、野球の投球フォームやトレーニング方法等は本当に参考になる部分が大きいと感じています。ですので、外練を行う場合、ボール投げを多く取り入れるようにしていますが、このボール投げについては、ある程度考える部分があります。
まず、ボール投げが極端にできない選手。これは女子選手に多く見られますが、今の時代は男子選手でも多くみられます。普段の遊びにボールを使った外遊びが容易にはできない時代になってきているのが大きいのでしょう。ボールを遠くへ投げるためには腕だけではなく全身が必要です。全身で遠くに投げる動作を覚えることは、そういった選手にはとても有意義になると言えるでしょう。
野球の投球とバドミントンのオーバーヘッドストロークの最も大きな違いは、万全か万全ではないか、です。全く邪魔をされることが無い野球の投球に対し、バドミントンは基本的に崩されていることが前提。この意識は忘れてはいけない部分でもあります。バドミントンに必要なのは、
万全ではない状態のストロークをいかに万全な状態に近づけることができるか
という点であって、その為にはフットワークが必要になってきます。フットワークを鍛えることで、万全に近い状態で羽根を打ち返すことができて、そうなれば相手よりも優位にたつことができるでしょう。
このフットワーク的な動作を含めたイメージであれば、今度は投手の投球ではなく、二塁手や遊撃手のような、
万全でない状態からいかに早く正しい送球をすることができるか
という練習も、バドミントンにとっては有効な気もしてきます。打点、スイングのような、すべてを生かせない部分もありますが、フットワークからの捕球動作、そして、スローイング、のようにバドミントンのトレーニングとして考えるのであればかなり有用なのではないかと思います。
もちろん公園バドミントンのような、滑る状況で風が大きく影響する場所でのバドミントンも、体育館での練習には必ず生きてくるでしょう。体育館でプレーするから体育館じゃなくてはいけない、なんてことは絶対にありません。外練習で何が生きてくるか、これを考えれば、それこそ今後、月に1回は体育館は使えるけど外練習をしよう、という考え方が当たり前になってくるかもしれません。