前回の雑記に引き続き、昔と今の大きな違いに、親の関与というのがある。私が小学校だった時には、父母は体育館に来た日は思い返そうにも思い出せないし、行き来も徒歩で一人でだった。それが当たり前だった。

中学校になれば、それは普通の部活であり、親の入る隙も無く、大会にもほとんどこなかったと思う。むしろ来て欲しくなかった。それは高校でも同じである。


治安の問題もあるのだろうが、今では、送り迎えがあるのは当たり前。時間があればクラブにも顔をだし子供をクラブ中にも個人指導する。中学校になれば、大会で体育館に親が席を陣取り、差し入れの山である。部活ではそこまでは無いが、中学生対象のクラブでは、体育館の後ろに親がずらっと並び、子供が指導される様をずっと眺めている。中には、それでも練習が足りないからと、社会人のクラブに連れて回っている状態。普通の部活動でさえも、学校の先生に練習内容について口を出すことさえあるそうだ。


この状況が、全国どこまで広がっているかわからないが、一長一短ではないだろうか。

より強くなるためには、質のいい練習と充分な練習時間と練習相手、そして、事故の無いように送り迎えをする。送り迎えがあるので、ある程度遅くても(社会人の練習は、だいたい19:00〜21:00ぐらい)練習していられる。上達は間違いなく早いだろう。

だが、子供はその状況を望んでいるのだろうか。真剣にバドミントンをしたいと考えるなら、例え部活の時間は少なくとも、その分外で走り、素振りをし、フットワークをする。体育館までの道のりも、立派な基礎能力向上である。

そもそも、子供が本当にそこまでやりたいと思っているかが疑問なのだ。バドミントンは、経験した人ならわかると思うが、生易しいスポーツではない。1本の集中力と瞬発力、や2ゲーム先取する持久力と精神力、それらを兼ね備えていかなければならない。簡単に言えば、自分で線を引いてしまう子は上達ができない。それ以上を目指すのであれば、やはり自分を自分で追い込んでいく気持ちが絶対必要なのだ。
今の子は、果たして自分で追い込むことができているのだろうか。親に連れられて、親が練習に口をだして、大会で親にフォローされて、それだけのハングリー精神が育つのだろうか。技術は身につくかもしれないが、必要な精神力は育たないのではないだろうか。


今の県トップレベルの子を見ていると、とても元気が無い。例え勝てない相手でも、一点でも多くとってやろうという気持ちも見えてこないのが現状だ。もっとそういう気持ちを育てる方向性を持ち、そこに親の必要最低限のバックアップによる練習時間の増加、もっとこの二つのバランスをとるべきなのではないだろうか。

技術の習得チャンスがとても増えている現在、もっと精神的な向上を考えていかなければ、総合的なレベルアップは期待できない。