最近は技術練習が重要という話が出ているが、これについて少し触れてみたい。

例えば、シングルスのフリーノックだったり、前から後ろに突っ込んでくる2点、3点ぐらいのノックは、より実戦に近い練習になるが、それとは違う位置にあるのが技術練習である。

ヘアピンを例にとってみると、ヘアピンを練習するのによく手で投げて打たせるが、プレーしたことのある人ならコートの真ん中付近から選手を動かして打たせたくなるだろう。実戦向けの練習である。だが、技術練習で重要な点は、「ヘアピンをどのように打つのか」である。ヘアピンの技術練習するのであれば、それはフットワークの練習ではなくヘアピンに必要な下半身と上半身の動きのみを練習する、それが技術練習である。足を一歩前にだし、できるだけ高い位置でシャトルに触れるようにする。それをできるまで20球30球と体に染み込ませていく。できるようになったら、今度は足を一歩から二歩、三歩と徐々に伸ばし、実戦に近づける「ノック」へと移行していく。

技術練習の特徴としては、通常のノックよりも体に負担がかからない為球数を多くできる。それと、体にそのフォーム、感覚を染み付ける為にもできるだけ一度に多くの球を打ちたい。10本5セットやるぐらいなら、一度に50本続けた方が身につきやすくなるわけだ。

これを否定する人も少なからずいる。選手に負担をかけさせたいのは指導する立場として当然のようにもってしまっている。体に負担をかける練習は絶対に必要だと思うが、この技術練習をもって通常の練習に入るようにできれば、さらに練習効率がアップするはずだ。きっちりとフォームをみつつ、選手の全てを確認しながら、技術練習で会得した技術を通常練習に生かし、さらにそれを試合にいかせるようにするのが今主流の指導方法であることは間違いない。

フォームと書いたが、本当に必要な事はそのプレーが「できる」事である。できないからやらない、ではなくてやらせればそれなりに必ずできる。ヘアピンで言うなら「足を出して打点を高く」というアドバイスだけでも子供達には充分である。逆に言葉を多くした時に子供が混乱してしまう方がよっぽど怖い。子供は自然に体が動くはずだ。できるだけ少ないアドバイスで、よりいい技術を身に付けてもらえるように指導していきたい。