トップアンドバックについて書いてあったので、それについて考えてみよう。通常は男子ダブルス女子ダブルスでは極端なトップアンドバックになるペアはほとんど無いだろう。「ミックス」との声もあがったが、今ではレベルが上がるにつれて少しずつミックスのトップアンドバックも少なくなってきている。これには女子選手のレシーブ力が必須となるが、そうなったのは男子が後ろでさばききることが難しくなってきたことによる。ラケットの質の向上もあり、スピードアップされてきたバドミントンで極端なトップアンドバック維持は成立しにくい戦略となってきている。

ただ、仕方なくそうとるしかない場面もある。それは、本当にパートナーが極端に弱い時と、捻挫、痙攣等により負傷してしまった場合である。動けない選手を前に置いて後ろできっちりとカバーする方法をとって1ゲーム先取したことを考えれば、パートナーがそれだけ上手かったか、もしくは対戦相手がとるにたらない相手だったかのどちらかだ。カウントを見る限りでは上記は考えにくい。21-8はビックリするほど差がある。バドミントンプレイヤーじゃない人はバレーボールを思い出して欲しい。よっぽど弱い相手だったとしても、20点弱まではとっていると思う。相当実力差が無ければこの差は実現しない。


しっかしこれは個人戦?団体戦?コールのされっぷりを見る限りでは個人戦か。ただ、第一シードかどうかは2週間ぐらい前には組み合わせがでているわけで、まさか高校生が第一シードの意味をまったく知らないとは考えられないわけだが。。。

その第一シードが相手トップアンドバックで21-8(だっけ?)、どんだけレベルが低い大会なんだか。弱い主人公と強い相方のトップアンドバックを相手にそのスコアはありえない。すげーうまい主人公ペアだったらまだしも、ちょっと設定に無理があるように感じるのは私だけだろうか。その第一シードも、取られた監督が冷静にアドバイスしているのも変な話だ。第一シードをとるような学校なら、もっと焦るなり、少しでも声を荒げてもおかしくない場面。冷静にしようとするのが上位の監督かもしれないが、ここはきっちりと活を入れる場面だろう。そんなアドバイスじゃ2ゲーム目ももっていかれる。

主人公の「こんなのダブルスじゃない」という気持ち、よくわかるが、「ダブルスやったら試合にならねーだろ、ボケカスが!」と反論されるのが本当のところなんだろーなw