ルルク・ハディアント/ユリアン・アルベント・チャンドラ VS トニー・グナワン/チャンドラ・ウィジャヤ

大会も去年終わっているのだが、この決勝について考察してみたい。

ヨネックスのページ

最初にサービスプッシュである。
この試合、終始トニーチャンドラペアにしか目がいかなかった為偏った解説になるかもしれないが、とにかくこのペアのサービスプッシュは徹底していた。

1.ラケットを立ててシャトルを捕らえにいく
2.1.ど真ん中ストレートにショートドライブ・・・サービスが浮かなかった場合
2.2.サイドへプッシュ・・・サービスが浮いた場合

1の徹底により、相手はサーブレシーブのショートドライブに対して前に詰めていけない。下から入るヘアピンであればプッシュに行くチャンスはあるが、ほとんどが体勢を低くしラケットを立てたままプッシュに行くので相手はプッシュを警戒しなければならず攻め込めない。
2.1では、球足は若干長めで確実に前衛に触らせるように打っている。このプレーでの有利、不利はほとんどイーブンだと思われる。このプレーの後はショートドライブの応酬の後のラリーになっている。
2.2では若干トニーチャンドラが有利である。相手後衛が下からさばく形になる為そのまま攻めきるラリーもあった。

ここまでみると、いい形で入れたときのトニーチャンドラが若干有利と思われるかもしれないが、対戦相手のサービス時に大きな違いがあった。

2.3.サイドへロングドライブ・・・サービスが浮かなかった場合

ルルクユリアンペアには上記の2.1、2.2に加えてこの2.3があったのである。このレベルになると、ほとんど浮いていないシャトルではあるが、後衛にネットとほぼ水平ぐらいの高さで触られる事が相当不利になったようだ。事実、2.3の後のラリーは、トニーチャンドラがラリーで勝っていた事が多かった。この2.3が、ラリーを楽に進めたトニーチャンドラと、ルルクユリアンとの大きな差と感じられた。

アタック力はルルクユリアンに軍配があがるが、それでも終始試合を支配したトニーチャンドラペア。ちょっとしたサービスレシーブの差が、そのラリーに影響を与え、結果点差に現れたように思う。