男子シングルス

WR18佐藤翔治
2回戦 2-0(21-13 21-17) WR33スリダー(インド)
3回戦 1-2(19-21 22-20 15-21) WR8ガテ(デンマーク)

男子ダブルス
WR11池田、坂本
1回戦 0-2(12-21 16-21) WR5クー、タン(マレーシア)

WR14舛田、大束
1回戦 2-1(19-21 21-14 21-14) WR7チャンドラ、ハディアント(インドネシア)
準々決勝 1-2(12-21 21-18 9-21)WR10李、黄(韓国)

女子シングルス
WR15広瀬栄理子
1回戦 2-0(21-6 19-7キ) WR56Ingolfsdottir(アイスランド)
2回戦 2-0(21-7 21-12) WR75リヌゴク(ベトナム)
3回戦 1-2(12-21 21-16 6-21) WR6ホンヤン(フランス)

女子ダブルス
WR7小椋、潮田
1回戦 2-1(18-21 21-14 21-18) WR13Juhl、Kristiansen(デンマーク)
準々決勝 0-2(8-21 5-21) WR2杜、于(中国)

WR8前田、末綱
1回戦 2-0(21-4 21-8) WR49ルイス、タナカ(豪州)
準々決勝 2-1(8-21 23-21 21-14) WR1楊、張(中国)
準決勝 0-2(20-22 15-21) WR4李、李(韓国)
3位決定戦 0-2(17-21 10-21) WR3魏、張(中国) 


前田末綱、素晴らしい結果おめでとう。
まずはバドミントンをあれだけしっかり中継してもらえるような結果を出してくれた前田末綱、競技レベルは違えど同じスポーツをやっている者として、とても嬉しい。

どうしてもそこへ目がいってしまうので全体的に見てみると、まず、世界ランキング下位の選手に取りこぼしている試合が無い事がわかる。初戦をしっかりと勝ち抜いている選手は坂本池田以外全選手。坂本池田も相手が世界ランキング5位のペアなだけに仕方ないともいえなくはない。
さらに、男子シングルス佐藤、女子シングルス広瀬、男子ダブルス舛田大束は負けるも1ゲームを取っている。これを、競って落としてしまったとするか、何故2ゲーム取れなかったのか、とするかは難しいところではあるが、やはりどの試合も世界ランキング上位選手へのファイナルゲームなのでいい結果とするべきではないだろうか。

さらに、バドミントンというマイナー競技においての注目度が結果に多少とも反映されてしまったのではないかと思う。最もマスコミに祭り上げられている小椋潮田ペア、そして芸能人の梅沢氏と親戚と言う池田選手と坂本ペア。このダブルスの2ペアは世界選手権ベスト4という結果とそれ以外のとりあげられやすい理由もあり、一躍メダル候補に上げられてしまった。果たして本当にこのペアに3位以上になれる実力があったかどうかとすれば大きな疑問符を抱かざるを得なかった。あるとすれば大きな番狂わせを起こさなければならない事は、きっとマスコミは考えていなかったのだろう。この2ペアには想定外のプレッシャーがかけられてしまったのではないだろうか。もともと3位以内は相当厳しい実力なだけに、この余計なプレッシャーのせいで、番狂わせの「芽」は育たずに枯れてしまったのかもしれない。

余計なプレシャーに潰されたのは何もバドミントンだけではなく、野球やサッカー、バレーボール、そして柔道やマラソンにも影響を与えたのだろう。WRCと同じ状況であれば、某団長が苦言で上げた「準備不足」は大して問題ではなくなる。WRCで優勝してしまったが為の過度な期待、煽るマスコミに選手の心境は変化してしまったのだろう。バレーボールも鼻からそんな実力は伴っておらず、完全ホームの劇場大会であったからこその結果でありアウェーなら結果は見ずともわかるものだ。柔道も、金を取った選手は不信が続いたり、負け越していたり、逆境に打ち勝ったと言えば聞こえはいいが、期待が薄かっただけに無意味なプレッシャーを少なからずかけられずに済んだ結果だと私は思う。
メジャースポーツでさえとてつもないプレッシャーと戦い、マスコミから余計なプレッシャーをかけられて潰れてしまうのに、普段マスコミとは離れたところにいるマイナースポーツに向けられた余計なプレッシャーは、選手には相当堪えただろう。

逆に結果を残せたのは、そういったプレッシャーから離れた選手である。サンヨーの3人で行った記者会見では名前すらテレビ画面に表示されなかった女子シングルスの広瀬、そして男子シングルスの佐藤は、共に3回戦まで進み、世界ランキング上位選手に1ゲーム取る健闘を見せた。ベテランの域に足を踏み入れた舛田大束も、去年ヨネックスオープン準優勝ペアに競り勝ちベスト8入りを静かに決めた。そして大きく報道されているように女子ダブルスの前田末綱は、国内で小椋潮田に勝っているにも関わらずまったくノーマークのまま世界ランキング1位のペアを撃破。多くを語らずとも余計なプレッシャーを与えたマスコミが今になって様々な報道をしている。

ここでもう一度強く言っておきたいのは、余計なプレッシャーがあったせいで負けてしまったのではなく、余計なプレッシャーが無かったおかげで番狂わせを起こす事ができ、善戦する事ができた、ということだ。まだ世界トップの実力には及ばない。だが、それは遠いものではないと実感できたのが今回の五輪である。今後余計なプレッシャーをマスコミに常にかけてもらえるようなスポーツになるか、地味に善戦を繰り返すかは大きな日本のバドミントン競技における課題だろう。是非とも、マスコミの余計なプレッシャーにも打ち勝てるような、本当の意味で強い選手が生まれてくることを望む。