5.保護者問題
いろいろと考えられるが、まずはモンスターペアレント。なんでうちの子がこの子と組むのか、組ませてもらえないのか、シングルスがいいのに、という話は本当によく聞く。指導者は、まあ指導者の問題点を書いている時にそんな事もなんだが、最低限指導者は考えが合ってクラブをまとめているわけだ。保護者はただの付き添いとお手伝いであって指示をだしてはいけない。口を出すなら本人が指導者になればいい。どうしても我慢なら無いならば自分でクラブを立ち上げればいい。口は出す、教えてもらうでは虫が良すぎる。
この問題でもう一つあるのは、保護者同士の温度差、保護者と選手の温度差である。小学校のクラブでは、バドミントン競技の技術向上の為にクラブにいれている者と、単に何か運動させたい、とりあえずこの時間は預かってもらえるという考えから入部させている家庭も少なくない。当然クラブ内にこのような温度差は余計である。選手の意思が一番という事も考えられるが、こういうデリケートな部分は選手に必ず影響し、ほとんどの場合は保護者の気持ちを選手は反映してしまう。選手を一つの目標でクラブ内をまとめるならば、保護者の温度差も少しでも小さくしておくべきだ。

6.選手の意識問題
保護者と共通の部分はあるが、選手の気持ちはそれぞれである。勝って天狗になり、負けて落ち込み、調子に乗ったり練習で手を抜いたり。バラバラな性格なのは当たり前だが、問題は性格ではなく目標の部分である。練習をまじめにやりたいと思う選手が少数派だった場合、大抵クラブの雰囲気はぐだぐだになっていくだろう。まじめに練習に取り組む事はあたりまえだが、その中でも全国1位を目指している選手と地区大会1勝を目指している子が一つのクラブにいるのが現状だ。身になる練習と選手相互の強調作用の為にも、できるだけ目標が近い選手が集まり、互いに高めあっていく事が選手の為にもいいのではないだろうか。トップ選手同士が集まれるクラブを作るのか、強化練習という形で頻繁に召集するのか、どちらにしても難しいかもしれないが、やはり必要ではないだろうか。

7.時間帯の問題
だいたいのクラブが学校終了時間に合わせ、16時から18、19時ぐらいまでが一回の練習だろう。だが、指導者は平日仕事の為ほとんど顔を出せないというクラブが多い。そんな中の練習は、大抵集中できないものだ。だらだらとする練習がどれだけ選手に対して良い影響を与えるだろうか。
かといって、夜間にしては次の日の学校に差し支える。あくまで選手は小学生なのだから、バドミントンの為に夜型な生活に、というのはあまり良く無いように思う。
この問題を解決するのに一番いいと思われるのが、小学校の教諭を使う事だ。小学校の先生がその学校で行われているスポーツ少年団等に顔を出して指導するという話は聞いたことが無い。中、高ではあたりまえなのに、何故小学校では行われていないのだろうか。確かに部活動ではないが、もっと柔軟に考えてもいいのではないだろうか。そうすれば、学校終了直後からの練習も可能だし、クラブ活動終了時間も早める事ができる。誤協力をお願いしたいwww

8.大会の乱立
中学、高校ともだいたい大会は決まっていて、春、夏(本番)、秋ぐらいのペースだ。これがジュニアになると、春2回(若葉、ABC共に予選)夏2回、秋1回冬1回ぐらいのペースで大会がある。目標をどこに置いたらいいのか、という以上にとにかくじっくり練習プランを立てる暇が無い。何試合かは欠場してもいいぐらいのペースで試合が行われている。
各地区での大会も、地区外の大会へも積極的に参加している現状は、燃え尽き症候群を呼びやすいようにも思うし、格付けが本番(どの大会が本番かも微妙だが)前に終わってしまう。特に、この頃の格付けがそのまま負け癖になったり、苦手意識を高校までずっと引きずる事もよくある。もっと練習でしっかりと貯めたものをライバルにぶつけるような、それぐらいの大会間隔がいいのではないだろうか。利権に関わるような大会もいくつかは存在する。真剣に大会の存在意義を考えなければならないのではないだろうか。