バドミントンアカデミー
ルルク氏講習会

バドアカ様は早いとこここのカテゴリへ載せなきゃならないと思ってたんだが、大御所過ぎてついつい。また後日ゆっくりと紹介を。

というわけで、今回気になったルルク氏のお話である。日本にも度々来ているようで、ヨネックスオープンにも出場されている名選手である。読んでもらえるとわかるがダブルスプレイヤーで私のイメージでは強打に加えて速い回転で打ちつづけることが出来るプレイヤーであると、私が誉めてもどうしようもないが、動画はいろいろと転がっているので見て欲しい。2007のヨネックスオープンジャパンの決勝は見落とせない。

話がそれたが何がいいたいかというと、

「別に変わったことをしているわけではない」

ということだ。これは非常に簡単でわかりやすいが、大きな問題点も抱えている事になる。

おそらく今のある程度上位の中学、高校以上では、全て経験のある練習だと思う。それほど特別な練習ではなく一般的な練習方法である。隠しているかどうかはわからないが、おそらく隠す必要も無いのでこれがある程度のインドネシアの練習であり、やはり上位においても変わらないだろう。

じゃあこの練習をやれば世界トップレベルになれるのかといえば、それが非常に難しい問題だ。この練習を世界レベルでやる為には、それこそ身に付けなければいけない技術が山ほどある。つまり、これをやるから強くなれるのではなくて、この練習方法は、より上の技術を持つ選手が行えば、より強い負荷がかけられる練習なのだ。よく言えばレベル相応に合わせてできる練習とも言えるが、悪く言えば技術、意識がかけてしまえばまったく意味の無い練習となる可能性が高い。

前何かの記事で読んだが、埼玉栄高はゲーム練習が中心と載っていた。もちろん正しいかは不明だが。強い選手を集め、その中で淘汰を繰り返すからこそ生きてくる練習であり、意識付け、イメージが欠けてしまうとこの練習は時間の無駄になってしまうのだ。ノックのように速いスピードを故意に起こせるので指導者としては言わなくても負荷はかかるが、例えば3人で練習をした時に一人の意識が欠けていれば、あっという間に練習負荷は落ちてしまう。

非常に、特にダブルスにはいい練習ではあるので、例えば部活等でやる場合には練習前にしっかりと頭を使って練習の意味を理解し、その上で自分を追い込むように練習しなければならないと思う。ルルク氏の「MOVE!」という単純な言葉には、もっと深い意味が隠されているだろう。



蛇足であるが、私の今までのイメージは「インドネシアの選手は基礎打ち、アップは適当だ」と思っていたのだが、今は違うのかな?