このブログを見ていて疑問に思ったことはないだろうか。

「意識する」

「イメージする」

この二つの言葉が大変多くでてきていると思う。私が記事を書くときにももちろん使っているが、実際に指導しているときも非常に多く使う言葉である。これで個人が特定されてしまうのではないかというほど自分でもよく使うと思っている。

この意味についてを記したことが無いと思うので補足的に述べてみたい。

まずは「イメージする」という言葉だが、これはとにかく羽根が飛んでくるのを指す事が多い。素振りをする時にシャトルがどの高さで、どの場所に、どんな速さで飛んでくるのかを頭の中で思い描き、それを捕らえる。そしてそのショットでシャトルはどこへ飛んでいくのかをしっかりと理解する。それが「イメージ」だ。バドミントンという競技では、同じ事は二度と起こらないといってもいいほど全てが変化する。立ち位置も違えば相手も違う。数ミリのずれが手元で大きなズレになる。シャトルも同じ力で打ったところで状態により変化する。それらに対応する為には現実を越えるぐらいの「想像力」が必要になる。それをイメージできて練習できれば、初めてそれらに対応できるようになる。単純に「ゲームをイメージして」とよく使うが、できるならゲーム中の複雑な変化までイメージして欲しいと願っている。例えば、サーブ練習、29オールでどのようなサーブがだせるのか、28対29の時は?逆に0対0の時は?全て同じ心境にはならず、どの場面でもかかるプレッシャーが違う。ここまでではなく、これ以上を考えてこそ、本当のイメージであると思う。

次に「意識する」だが、これは普段考えていないことを考えながら動く事である。例えば筋トレの時に負荷のかかる筋肉を強く意識する、インナーマッスルトレーニング時にも、普段の動きではほとんど気にしない筋肉や間接を意識して動かすことにより効果が大きくなる。素振りでは、「イメージ」とは別に、肘の高さはどの程度なのか、テイクバックはどれぐらい取ればいいのかを意識する事により自分のフォームを見直すことができる。これらを繋げるのは「無意識を意識する」という事である。普段自然に行っている呼吸すら、意識することにより見直すことができる。足を動かす時に膝に集中していれば、自分の感覚で膝の角度や体重の係り具合をチェックすることができる。頭の位置、体の向き、ラケットの面、人差し指の位置、一つ一つを練習で全て「意識する」事は決して無駄にはならない。

長くなってしまったが、意識してイメージして練習をすれば、時間に対する効果は相当大きくなるだろう。