1本張り
【見分け方】
・結び目が二つ。
・張る時にストリングを2本に切らない。
【メリット】
・結び目によるロスが2本張りより少ない。
・ストリングが2本張りよりも僅かに短い。
・横糸が中央付近からになる為、2本張りよりラケットの変形が少ない。
【デメリット】
・部分張りに不適。

2本張り
【見分け方】
・結び目が4つ
・張る時にストリングを2本にする。
【メリット】
・面圧が安定する。
・部分張り時のロスが若干少ない。
【デメリット】
・横糸を最上部(もしくは最下部)から張るため変形の可能性がある。
・結び目ロスが1本張りよりも大きい。

結び目の位置
ストリングを止める(縛る)位置は、グロメットの穴の大きいポイントに限られる。その位置を、縛りやすい位置にする店と、縛りにくい位置にする店がある。
 縛りやすいポイントの店では、フレーム下側の外側を這うようにグロメットを3〜4個飛ばしてから縛る為、その場所のロスがでる。縛りにくい位置でも止める店では、グロメットを1個〜2個ほど飛ばすだけなので、その分のロスが少なくできる。

ストリングが重なるポイント
 フレームの外側を見ると、グロメットからグロメットの間に2本同じようにストリングが通っているポイントが2つ〜3つぐらいある(ラケットによる)。そのポイントでストリングがクロスしていると、やはりロスがでてしまう。逆に注意している店では、そのポイントでもストリングがクロスせず、平行に二本渡してある。見栄えもこちらの方がいい。

縦糸の引っ張り方
 1本ずつ引っ張る店と2本ずつ引っ張る店、数本まとめて引っ張る店が存在する。数本まとめて引っ張る店は避けた方がいい。2本がほぼスタンダード、1本ずつのところはそれだけ丁寧に引っ張っている証拠。

横糸の引っ張り方
縦糸と違い、縦糸分のロスが発生する為横糸の場合は一本ずつ引っ張る店をお勧めする。横糸を2本ずつ引っ張っているなら辞めた方がいい店。

縦糸と横糸のテンション
だいたい頼むときは「20ポンド」という頼み方になるが、店によってその張り方は異なる。

1 縦糸20P、横糸21P
2 縦糸20P、横糸22P
3 縦糸横糸とも20P
4 縦糸19P、横糸20P ←今のところこういう店は見たことありません

横糸を張る時には、縦糸が既に張ってあるため抵抗が出て、尚且つラケットが若干変形している。それと、その為に横糸を張る時にはテンションを上げるのが一般的だ。ただ、3の店もあるのは事実。但し、3の店でも、縦糸を2本で引っ張る為20P弱、横糸は20Pで一本ずつ引っ張る、というように調整している店もあり、単純に機械のテンションを縦横で変えてなくても変形しないように調整している店もある。ここでの選択方法は、打ってみて問題があるかどうかになってくるだろう。

張り替えの時間
15分〜翌日以降。大会前日でも次の日じゃないと渡せない店では、いざという時に頼みづらい。融通を利かせてくれる店を選択したい。直接会場渡しだったり、びっくりするぐらいいろいろしてくれる店もあるので、店員にいろいろと話しながら頼んでみるのもいいだろう。

張り上げ代金
500円〜1000円前後。安いほどいいが、張り上げ品質も見極めたいところ。

ストリングの特殊加工
一度、ストリングを強く引っ張って、ストリングを伸ばしてから張る店がある。ストリングを伸ばすのでその分固く仕上がる。これをいいとするか悪いとするかは判断がわかれるところではあるが、たぬ吉はあまり好まない。耐久性は悪くなり、いわゆるストリングの性能が落ちる。ストリングの性能を損なわずに張る方がいいのではないかと思う。
ちなみにストリングを伸ばす方法として、
・高テンションで全部引っ張って伸ばしてから張り始める
・同テンションで2回づつ引っ張る
・高テンションで引っ張って、指定テンションで引っ張る
たぬ吉はあくまで個人的に球持ち性能を重視したいので、2度引きはお勧めしないが、より固く、伸びないようにしたいのならそういう店を探してみるといいだろう。2回引くので張りあがり時間は長くなる。

その他
張りあがった後の横糸のゆがみ、たわみがあるとゆるみが早い。出来上がった後が一番張りの強い状態になるが、その後のゆるみがそのまま品質に繋がっていく。単純に見て、綺麗に仕上がっていると安心できる。また、打って縦糸がずれるのもバランスが悪い証拠である。いろんな店で試しながら、品質のいい店と融通を利かせてくれる店、便利な店を見極めてバドミントンライフに生かして欲しい。