【ミックスダブルス】
ヨアキム・フィッシャー・ニールセル/クリスティーナ・ペダーセン(デンマーク)
VS
Songphon ANUGRITAYWON / Kunchala VORAVICHITCHAIKUL(タイ)


決勝唯一のデンマークとタイのペア。ミックスでははっきりしている男女のレベル差。これによりスリリングな試合が展開される。均衡が破れた瞬間の連続ポイント、そしてそれを見透かすかのような反撃、これの繰り返しがゲームの大きな流れになる。流れをどちらが掴めるかで勝負が決まる。女子選手の繊細なレシーブとネットプレーとは対照的な男子選手の豪快なスマッシュ、対極に位置するプレーが一つのコート上で交錯する。おそらく日本では見ることはできないハイレベルのコンビネーションは必見だ。


【女子ダブルス】
マー・ジン/ワン・シャオリー(中国)
 VS
末綱聡子/前田美順(日本)

今回の女子ダブルスは、速い展開の長いラリー、レシーブ技術、なんてことを書いてもしょうがない。この試合に限っては「末綱!前田!」と連呼して欲しい。日本語で目一杯応援して欲しい。もうすでに快挙は達成している。もう一歩、あと一歩で日本女子ダブルスが頂点に立とうとしている。「一本!!!」この強く大きな声援が末綱前田の大きな力になるだろう。頑張れ!会場を味方に優勝を!

【男子ダブルス】
マルキス・キドー/ヘンドラ・セティアワン(インドネシア)
 VS 
ヨナサン・スリャタマ・ダギス/リアン・スクマワン(インドネシア)


第一シードと世界ランキング24位のインドネシア同士の対決。若いヨナサン、リアンペアが格上のマルキス、ヘンドラが迎え撃つ形だが、とにかく早く速いドライブ、突っつきあいからの激しいスマッシュを堪能して欲しい。どの種目にも無い、むしろどんなスポーツにも無いかもしれない異次元のスピードが堪能できるだろう。



【女子シングルス】
ワン・イーハン(中国) VS ワン・シン(中国)

中国同士の女子シングルス。ベスト4のうち、廣瀬以外の3人が中国選手となれば、女子シングルス界を引っ張っているのはやはりまだまだ中国だろう。盛り上がりとなると若干薄れるかもしれないが、たんたんと静かに繰り出されるストロークはまさに息をのむプレーの連続となる。静寂な中の中国トップ争いに注目したい。

【男子シングルス】
タウフィック・ヒダヤット(インドネシア) VS バオ・チュンライ(中国)

私の手元に一冊の指導書がある。

バドミントンの指導理論 1 阿部一佳 著
2005年8月27日 第一版発行


 この本に「その技を例えるなら'神のもの'自由にして自在」とまで例えられているのが決勝進出者、アテネ五輪金メダリストの「タウフィック・ヒダヤット」である。理想とまでに称されたヒッティング、ショット技術を持つタウフィックは、その後長い低迷を続ける事になる。善戦するものの五輪や世界選手権の頂点には届かない。それでもファンは彼のショットに魅了され、期待を止めることは無かった。そして今回の決勝進出、今まで通りの大きな期待は常に頂点に向きつづけている。
 そしてこの本に、実はそのタウフィックよりも大きな一枚の写真が載せられている。それが今回の決勝の相手、X脚「バオ・チュンライ」だ。長身を持て余し、脆弱に見える彼のX脚は、2004年トマス杯決勝でありえない速さのプレーを生み出していた。その常に危うく見えるフットワークこそが彼の最大の武器となっている。だが、やはりタウフィック同様、大舞台での頂点には遠く、今回もノーシードから勝ち上がっている。

 新鮮ではないものの、最も頂点対決が考えられなかった二人が、この大会で戦うことになる。タウフィックの真似しようも無い最高水準の技術、バオチュンライの捻挫スレスレの危ういフットワークに注目して欲しい。