実業団チームが同好会に。そんなチームがラグビー界にあったそうだ。
全てが優遇され、企業からバックアップを受けながらのラグビー漬けの日々から一転、自腹で練習費を出し、仕事をきっちりとこなしながら練習は遅い時間に行われるようになった。それでもそろわないメンバー。それでもラグビーを選択した部員達。

「なぜあんな無駄な時間を過ごしてしまったのか」

ここでの無駄な時間とは、実業団だった頃の話だ。仕事も早目に終わり、練習場所も近く、きっちりと練習時間が取れる。これが当たり前の毎日だったのに、今思えばその時間を有意義には過ごせていなかったという選手の感想だ。スポーツ経験の無い人でも、学校を卒業してから、もしくは入試前に「なんでもっと勉強しなかったのだろう」と後悔した人は多いだろうが、丁度その感覚かもしれない。

これがバドミントンの1部リーグで起こったとしたら、実際リーグには残れないかもしれない。はっきりとした金額はわからないが、遠征費や参加費だけでもクラブ運営には数百万はかかると言われている。10人の部員でそれをまかなうとしたらどうだろうか。さらに、練習場所も確保できず、一般社員と同じように働いてからの練習、ほとんどの外部体育館は21時〜22時ぐらいまでしか使用できないだろうから練習もできない。

どう考えても存続は無理だろう。スポーツを企業からバックアップされている選手、こういう事例をよく考えて望んで欲しい。恵まれている環境は、本当に大事なものだ。

これを一番気にして欲しいのは、企業に入る前の大学生や高校生だ。あそこまで追い込んで練習できるのは本当に今しかない。それを本当に理解して欲しい。選手達は本当に恵まれていると理解しなければならない。よく国体予選等で、外へ出た選手が帰ってきたりするが、まったく成長が見られないとがっかりしてしまう。わずかな時間で羽根を打っている社会人クラブチームの選手に勝てない大学生、そのぬるま湯に漬かっていられるのは今だからだ。その後はぬるま湯どころか風呂に入る時間すらない事だってある。

もっと客観的に自分の立場を見られるようにしなければ、やはり成長は無いだろう。ピアスあけるのもいい、髪を染めるのもそんなにひどくなければ許そう、だが、今の時間は今しかない、バドミントンどうこうではなく、大事な時間をどれだけ自分の為に割けるか、それをよく考えて行動して欲しい。

もしバドミントン選手として大学を選んだのであれば、もっとバドミントンの事を勉強し、考えて、許された時間をしっかりとバドミントンに当てて欲しい。毎年つぶれた選手を見るのはもう見飽きた。大きく成長して帰ってきた選手を、暖かく見守りたい。