最新号のバドマガに、ルールの拡大解釈について掲載されていた。ルール自体の話かな?と思いきや、中身は選手のあり方の記事であり、大変興味深いものだった。

まず、このルールの拡大解釈という言葉についてだが、サービスを例にして説明してある。バドミントンの基本的なルールとして、主審がフォルトと言えばフォルトである。裏を返せば、主審がフォルトと言わなければ何をしてもフォルトにはならない。

バドミントンをやったことがあるなら、サービスの高さの話で揉めた事や、そこまではなくても話した事はあるだろう。それぐらい神経質な部分であって、現行のルールでやる以上は触れない事はできない話である。

これについて、「主審が取らないなら取られるまでサーブの打点を上げてしまえ」という考え方。これをどうとるかが書いてあった。拡大解釈をすると、主審がフォルトと言わなければフォルトではないのだから、どんなに打点を上げてもルール違反ではない。正確には、違反しているがフォルトではない。試合に勝つためにはそういう部分もやっていかなければならない。

このような考え方をしないのが「タウフィックヒダヤット選手」だそうだ。名前を見て、正直言うと「え?ヒダヤットはそっち側の選手なんじゃ?」と思ったが、記事を読んでなるほどと思えた。悪童の名を欲しいままにしているタウフィック選手、自分で理解しているルールに乗っ取って試合をし、勝利する。決して自分からルール以上に勝ちにこだわろうとしない。逆に相手の、そのようなプレーがあまりにひどい場合、審判があまりにひどい場合に、いわゆる「悪童」の顔が表に出るのだと。

タウフィックについては様々な顔がありここでは書ききれないが一つだけ紹介しておく。1ゲーム目を取られたタウフィックは、2ゲーム目、ゲームポイントまで持っていく。そしてタウフィックのクロススマッシュが決まり「ゲーム」がかかる。が、対戦相手は猛抗議。「アウトだ!」と主審に詰め寄る相手選手。そこでタウフィックも主審に詰め寄って「今のはアウトだ!」。・・・・・。結局選手二人の抗議も実ることなく(当たり前だが)インのままファイナルゲームへ。結局ファイナルはタウフィックが勝利したが、二人は健闘を称えあって会場を後にしたそうだ。

そういえば、タウフィックの最後の握手は目に入る事が多い気がする。リーチョンウェイにしろピーターゲードにしろ。某選手を除いて「おめでとう」とかよりも、なんとなくだが「お疲れ様」を伝えているような気になる。

タウフィックの話を書き出すとつい話題がそれてしまうが、その記事には、ルールを拡大解釈することは間違いではない、ともある。ルール上問題ないのだから、その範囲で出来る限りの事をするという意見も悪いことではない。だが、そういう勝利にプライドはあるのか、とも記してある。勝たなきゃしょうがない、だが、勝利だけが目的になるのはどうなのか、これは非常に難しい問題だ。皆さんがどちらを目指すのかはおまかせすることにして、私は私なりにバドミントンに向き合っていこうと思っている。