テレビでね^^;;;

韓国オープンスーパーシリーズプレミア2012

結果だけをみると、男子シングルスの佐々木選手のベスト4が光る。総合では田児選手に負けてしまったものの、世界戦での安定感は田児選手を越えているのが面白い。

ということで観戦記。今回は男子ダブルスをしっかりと見てみた。







会場や映し方の違いがあるかもしれないが、全日本総合よりも展開、テンポが早く感じた。大きなラリーよりも早い展開がほとんどを占め、上げてしまえばそこからはしっかりとスマッシュで攻めきろうとする。できるだけ引かないプレーが見ていて興奮させられた。

ネットに近づくプレーは少なく、やはりドライブの方が圧倒的に多い。ドロップに対しても、ヘアピンを打つぐらいならロブやハーフが多く、おそらくプッシュのリスクを避けているのだろうと思う。



スマッシュのスピードも相当速いと思うのだが、もっとも目を引いたのはレシーブ技術である。というのもスマッシュ角度の打ち損じがほぼ無く、その為レシーブは床に近い厳しい位置を強いられる。この位置でのレシーブだと、ドライブで打ち返す事も難しくもう一度ロブを上げるぐらいしか選択できないのだが、ここで低いドライブ気味の返球が数多くあった。
下から打ち上げるわけだからもちろんネットからは多少浮いてしまう。だが、それをぎりぎりまで抑え、シャトルのスピードもコントロールしていた。シャトルスピードが速ければ後衛のチャンスボール、遅ければ前衛にプッシュされてしまう。それを前衛に触られても球足の長くなるようなプッシュ、後衛でも打ちきれないぎりぎりのレシーブを繰り返していた。そのレシーブをしたところで相手のチャンスには変わりないのだが、相手もギリギリ攻きれず何度も打ちこむことになる。そういった攻防の繰り返しがラリーのテンポアップと感じるのかもしれない。

このレシーブでは、特に韓国のイ・ヨンデ選手のフトコロの深さが目立った。レシーブは体の前で、が基本ではあるが、イ・ヨンデ選手はギリギリまでシャトルを呼び込み、そこからコントロールされたレシーブを繰り出していた。もちろん打点が前なのは基本であるが、そこからどのポイントでもコントロールして返球できるレシーブ技術は、まるでシャトルが一度止まるかのような錯覚におちいる。コースも最後まで読ませないようにして相手のポイントを少しでもずらそうとしているのだろう。


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実は他の種目も見たのだが、あまりに男子ダブルスが面白く、こればっかり見てしまった。見て楽しめる男子ダブルスは、きっとバドミントンプレイヤー以外の観戦者も呼び込めると思うのだけど、どうなのだろうか?