どうしても動画とは別に書きたかったので、記事を分けました。







いわゆる「無気力試合」とされている例の試合ですが、本当に無気力なのでしょうか。まったく問題ないとされている日本女子サッカーの引き分け狙いとは、いったい何が違うのでしょう。

私の感想では、違いは見つける事ができません。女子サッカーの引き分け狙いも、バドミントンの負け狙いも、考え方は同じです。ただ純粋に、メダルを狙いたいが為の行為であって、その手段として負け、もしくは引き分けを狙いにいった、それだけの事。大きな違いは、引き分けがあるサッカーと引き分けが無いバドミントンというルールの違いだけなのではないかと思います。



五輪と言う大舞台で、全ての選手が金メダルを目指している訳ではないのは、試合後の話を聞いていても明らかです。目指していないといってしまえばそれは語弊があるかもしれませんが、納得の8位入賞選手もいれば悔いの残る銀メダリストもいます。それは選手によって様々で、気持ちや技術の違いでそれは生まれてきます。

では、金、銀は無理でも3位決定戦で銅メダルなら狙えるかもしれない、という選手が、この試合に負ければベスト4に入れる、という組み合わせだった時の、その試合を負けたいと思う気持ちは果たして失格に値するのでしょうか。状況は違えど、金メダルを目指そうとする上でよりよい条件を選ぶ為に引き分けに持ち込んだサッカーと、気持ち的なものでは一体何が違うのでしょう。


ばれないようになんとなく試合をするのがいい選択だったのか、足を引きずりながら怪我を演じつつ負けるのがベストだったのか、結局はその程度の話にしかならりません。目標を達成するために「負け」る手段を、BWFばれないように探すしかないのです。選手に問題は無く、ただ純粋に(この純粋も語弊があるかもしれませんが・・・)目標を達成する為の、一つの手段でしかなかったと思うのです。





では、何故そんなシステムにしたのか。私は選手ではなくこの競技方法にだけ大きな問題があるとしか思えません。むしろ、今回のような、予選リーグ決勝トーナメント方式でオリンピック競技を行うのであれば、今回の選手の手段は簡単に予想できたことだろうし、それに対してまったく対策を行わなかった、BWFの方が大問題なのではないでしょうか。負けた方が有利になる、そんなシステムで大会を開くこと自体、何故考える事ができなかったのか、選手を失格にする前に、BWFの役員、五輪担当者の方が考えを改めなければならないのではないでしょうか。

今回初の予選リーグを導入した経緯はわかりませんが、決勝トーナメントを世界ランキング順で組みなおすとか、完全に再抽選を行うとか、今回の件が失格に値する行為だというのなら、まずは大会主催者がそのような手段を選手に取らせない方法で大会を運営しなければいけません。ルールの範囲内で上位を目指そうとする選手の何が悪いのか。この五輪のバドミントン競技での事件は、選手だけの問題ではないはずです。


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「無気力試合」という言葉はおそらく、大相撲の八百長相撲からきているのではないかと思います。あれは、負ける事で金銭を得る為の手段。プロであって真剣勝負を楽しみにしてきたファンへの冒涜です。五輪の例の試合は、八百長とはまた違うはず。より上位を目指す為の手段なのですから。あんな試合を見せられた観客はそりゃたまったもんではありません。チケットを買って見る試合では無いでしょう。ただ、五輪はプロスポーツではなく、選手がそれぞれの感情を持って戦うもの。今回のバドミントン競技のシステムでは、あのような試合が出てくるのも仕方がなかった、私はそう思えて仕方ありません。