花巻東、千葉選手。小柄な体でファールとファーボールを量産。驚異的な出塁率で今年の甲子園を沸かせました。


準決勝前、審判から忠告。
「高校野球特別規則に『バントの定義』という項目があります。ご理解ください」
「バントの定義」とは「バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打 者が意識的にファウルするような、いわゆるカット打法は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある」

だそうだ。簡単に説明すると、

「そのスイングはバントと判断するかもよ。注意してね(はぁと)」

といったもの。バントと判断されると、2ストライク後だったら3バント失敗でアウトとなります。もしスイングならストライクカウントはカウントされません。


審判は人間です。実はこの試合の前にある疑惑が持ち上がりました。
セカンドベース上の千葉選手が、バッテリー(投手と捕手)のサインを盗み、打者に伝えていた、というものです。結局千葉選手は認めず、監督もしらばっくれていたとのこと。

にほんブログ村 その他スポーツブログ バドミントンへ


私は、この行為が無ければ、千葉選手のカット打法は「高等技術」として審判からも注意される事は無かったのではないかと思っています。悪い印象が審判の気を引き締める。良いものも悪くなる事があるのです。

この議論については、「何故地方大会で注意されなかったのか」というところまでさかのぼります。何試合も行っておきながら、最後の準決勝まで注意されることはなかった。なのになぜここで?やはり、明るみにでてしまったサイン盗みが原因と考えるのが、自然なのではないでしょうか。


バドミントンでもおなじような事が多々あります。

まず、ジャッジは審判によって個人差があります。これは世界レベルの審判だとしても言える事です。特にサービスフォルト。簡単に言えば、取る審判は積極的に取るし、取らない審判は極力取らないようにジャッジします。バドミントンの場合は、明確な線引きができません。ですから、審判の主観にある程度頼らなければならず、このような差が生まれます。

次に、「注意」するという行為。実際、バドミントンに注意はありません。これもサービス回りの話になりますが、基本的には違反すれば一発フォルトです。ですが、例えば小学生、中学生の場合。無理にフォルトを取らず、怪しい場合にラリーが切れてから審判が選手に注意する場合があります。赤本にもこのような行為は載っていませんが、

「怪しいからフォルトだすからね」

という意味と、

「フォルト取りたくないから怪しいサーブを打たないで」

という意味が考えれます。ルール上は○か×だけなので、このような注意は不要と考えてください。この注意は一歩間違えば相手からクレームが来てもおかしく無いからです。


では最後に、審判がサービスフォルトを出す時、最も出しやすいのは

「こいつは怪しい」
「こいつは気に入らない」

と審判が考えている時に、フォルトが出しやすくなります。何度も言いますが、審判は人間なんです。態度が悪ければそういう目で見られるし、普段から怪しい事をしていれば、常に審判から注意されてしまうものなんです。
その試合は、その主審がジャッジします。主審に気に入られるように、とは言いませんが、少なくとも嫌われるようなプレーや態度は避けたいものです。

余談ですが、全日本総合で某選手が審判のジャッジに不満をもらしました。マスコミにも大きく流れ、結果としてその選手は、東京都バドミントン協会の審判団を敵に回す形となりました。

バドミントンをやる以上、シャトルやコートだけでなく、相手選手、審判も受け入れてゲームをしなければいけません。反発するのではなく、上手に付き合いながらプレーしていきたいですね。