おめでとう!ありがとう!




奥原 22-20 21-18 ワン・イーハン

1ゲーム目
前半の大きくリードしたものの、後半追いつかれる。
ラリーして点数を重ねた奥原に対して、ワンイーハンはスマッシュやカットといった攻撃的なショットで奥原の足を奪っていく。特にフォア奥からのカットは奥原のサイズでは届かないのではないかと思われるほど、何本も叩きこまれた。
ただ、この展開、ワンイーハンは意地で追い付いて、とりたくてしょうがないゲームだったはず。対して奥原、疲労はあるだろうが、ラリー勝負で勝るわけだから取られたとしても後半勝負をかけられる。勝手な想像だが、お互いの心境はこんな感じだったのではないだろうか。
同点になってからは、足が若干鈍ってきた奥原と攻める足が鈍ってきたワンイーハンのちょっとした泥仕合。長いラリーでゲームポイントを奪ったワンイーハンだったが、そのラリーで足は止まってしまった。そこで奥原がネットインの連続2ポイントで21-20にすると、最後は、今までさばききっていた奥原の攻めに屈した。
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2ゲーム目
1ゲーム目とは逆の展開。ワンイーハンが突き放す。フォア奥からのクロスカットは健在で、前半大きくリードする。この攻める足が効いているうちはワンイーハンに奥原はかなわない。でも、奥原のラリー力はそれを許さない。インターバル後はワンイーハンが止まる。奥原の配球も代わり、特にフォア奥には高い羽根を出さずに勝負する。こうなると必然的にラリーは長くなり、長くなれば奥原が勝負する事ができる。1ゲーム目に何本も決められていたフォア奥からのクロスカットは、2ゲーム目、特に後半は大きく数を減らす事に成功した。こうも意識してフォア奥を拒否されると、例えたまに上がったとしてもその精度は大きく下がる。取らなければいけない1点をネットにかけることで奥原に1点が入る。この時の精神的なダメージは相当大きかったのではないだろうか。
奥原のラリー力を後半は攻撃で分断することができず、結局ワンイーハンは奥原の土俵で戦わざるを得なくなってしまった。チャンピオンシップポイントのラリーでは最後の力を振り絞った奥原の攻めに対して後手に回り、ラストのリバースクロスカットスマッシュには、諦めることしかできなかった。



快挙!奥原選手。本当におめでとう、本当にありがとう。