2ゲーム目始まってたとです。




2ゲーム目より。

相手のインタノン。世界ランキング4位の選手。この選手に対して1ゲーム目を19点で勝ちとっていました。

2ゲーム目の序盤は若干イライラ(私の表現。実際イライラしているわけではないと思う)気味の山口茜選手。攻め急いでしまって自分でミスしてしまい相手を助ける展開。ネット絡みのミスやスマッシュのサイドアウト等であっという間に5-10。「攻める」事は大事だけど、特にシングルスはそれが「暴走」であってはいけない。「点数を欲しがる」事で「攻める」事が「打っているだけ」になり、「無謀な攻め」の連続になってしまう。

これがインターバル前に消えたのは、1点を欲しがった元世界女王のインタノンが原因だろう。山口はラリーができる選手。しっかりと返球を繰り返し、徐々に相手を追い詰める。攻めるチャンスがくるまで耐える事ができるなら、そのゲームは山口が主導権を持っている事になる。事実、攻め急いだインタノンは点数を取れず、逆に良い意味で点数を取る事を諦めた山口がチャンスをしっかりとものにして10-11で折り返す事になる。

インターバル後も山口は自分のプレーを崩さなかった。ドロップ、クリア、簡単なショットにもディセプションをかけ、ただのストレートもリバースを少しだけかけていく。普通のラリーの中で少しずつ締め上げていくようなラリーを山口は展開し、インタノンは明らかにラリーを嫌がって単純なミスを積み重ねる。後半は5点差を付けてマッチポイントを迎える事になった。

悪いところがでてしまったのはこのマッチポイントを握った時の1点のみ。攻めて攻めて、結局1点を失うわけだが、インタノン相手に5点差付けてマッチポイント、これはどうしたって点数を欲しがってしまう。決まればラッキーぐらいの勢いで攻め続けるが、結果は1点を失った。このラリーについては、しょうがないのではないか。むしろ、次のラリーでしっかりと組み立てなおした山口の精神力の強さは凄い。卓球の伊藤選手がまさにそれだが、攻めた結果点差が縮まり、最後は明らかに萎縮してしまった。もしあのラリーをあと1点続けていたら17-20になっていた。3点差、こうなれば楽できる点差ではなくなってしまう。点差の重みが急に大きくなっていただろう。そういった点で、山口のあの切り替えは素晴らしかった。
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さて、次のベスト8で山口vs奥原となってしまったわけだが。
この二人が消耗戦にならない訳が無い。これは私個人の意見だが、日本のファンは勝手に応援しているだけであって、この二人は日本の為に戦っている訳ではない。日本のメダルの為?そんなものは関係無い。自分の力で真摯にバドミントンに取り組み、その実力でここまで勝ち上がってきたわけだ。相手がたまたま日本人なだけで、たまたま練習で顔を合わせているだけで、シェイクハンドが終われば叩き潰さなければ勝ちあがれない、メダルを取る為には倒さないといけないただの敵。 次のシェイクハンドまで全力でぶつかって欲しい。五輪にふさわしいゲームを期待する。