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12-ダブルス 戦術

中国(赤)
フ・ハイファンは左利き。カイ・ユンはミスチル桜井。






1ゲームを先取されて、2ゲーム目のゲームポイントの1ラリー。

この1ラリーは、ジュンジェサン(手前韓国ペア)のサーブレシーブを上げてしまった時点で終わってしまった。中国ペアはまったく攻め手を緩めず、全てのシャトルに最速のタッチで韓国ペアに攻めるチャンスを与えなかった。


特徴のあるプレーがあったので紹介しておく。

動画 8秒
 それまでの前衛できっちりとラリーを作っていたカイ・ユン。画面左手前からプッシュ後、ストレートへのロブに対して前衛から後退してアタック。パートナーに打たせる場面では?と思ったが、フ・ハイファンは左利き。画面右奥へのアタックはラウンド側となる為、このようなローテーションを行ったと思われる。
 ここからクロススマッシュ→ストレートリターンとなるが、これは左利きフ・ハイファン選手のフォア側となりアタックがスムーズに行える。

動画 15秒
 ドライブの突き合いの末、フ・ハイファン選手が前に柔らかい羽を落とし、前衛へ走り込む。この時、まったく打つそぶりを見せない。ロブを読んだから、とも言えるが、プレッシャーを与えて前に落とさせない為にダッシュした、もしくは、このように走り込む事でカイ・ユン選手がロブに対して打ちこむ事に専念できる。前衛の意思表示とも言えるかもしれない。

動画 18秒
 1度きりのロブをフ・ハイファン選手が放つ。だがこのロブに対してジュン・ジェサン選手はアタックをすることができない。これは、上記、「最速タッチ」をラリー中に繰り返した結果であり、ここからのドライブには対応しようとしていても後方への警戒が薄れた。前に落としてくる事を前提に考えていると、タッチに若干の変化を付けたアタックロブに対して反応が遅れた結果、クリアで逃げる事になる。

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 終始アタック、ストップ、ドライブで攻め続けた中国ペアであるが、1ゲーム目を先取され2ゲーム目のゲームポイント、勝負所での集中力とペースアップは素晴らしい。


参考動画
コリアOP2012 J-SPORTS






前衛フォローという言葉はおそらく聞いた事が無いだろう。なぜなら私個人的に好き好んで使う言葉なだけで、他では聞いた事がないからだ。。。

前衛フォローとは、後衛の選手が前衛をフォローするプレーのことと認識して頂きたい。逆に前衛の選手が後衛をフォローすることを後衛フォローと「ここでは」呼んでいる事にします。



最後の3ラリーに注目してもらいたい。

1.後衛フォローに入ったジュンジェサン選手がアタックを仕掛ける。
2.後衛にいたイ・ヨンデ選手が一気に前に詰める。画面左前に返球されたシャトルを打ちに行く。
3.中国ペアが画面右前クロスに逃げる。
4.逃げた羽に対して後衛にいたジュンジェサン選手が詰めてストレートドライブ。


この詰めるタイミングが絶妙だ。まず判断は早く無くてはならない。これは絶対であるが、読み違えたり、速すぎたりすれば別サイドに逃げられてしまう。かといって遅ければ後衛から前衛に突っ込んで攻めることはできない。判断力とその前のポジション取り、それらがうまくいって、このテンポの早いポジションチェンジに繋がる。

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前衛だから、後衛だからというプレーではなく、シャトルが来る場所に選手がいく、そういった柔軟な発想が、ダブルスのポジションの正解に近づく。



参考動画
コリアOPEN2012 J-SPORTS

左利きで左上腕部に「永」なのがボーちゃん。右利きで軽くひげなのがモゲンセン。




 ダブルスで左右ペアが強いのは定説となりそうな勢いがあります。そんなこの二人ですが、特徴はスマッシュ。その攻撃方法が中国ペアとも韓国ペアともインドネシア、マレーシアペアとも違います。

「角度とコース」

 この2点に特化していると言えるでしょう。もちろんスピードも速いのですが、スピードだけなら他のペアも同様。このペアのスマッシュははっきりいって異質と言えます。

 角度とコースに特化する事により、相手は明らかに今までのレシーブ技術が使えなくなります。膝から胸付近のスマッシュをドライブで切り返し、もしくはネット前に返して詰めて、こういったプレーのほとんどが制限されてしまうのです。
 彼らのスマッシュをレシーブするポイントは膝下。床付近が打点になると言う事は、そのレシーブはネット上方へ打ちあげられる事になります。打ちあげたレシーブをネット前にコントロールするにはスピードを弱めなければならず、たちまちプッシュの餌食に。ドライブも同様。低い羽を速いショットで返すということは、前衛のプッシュポイントに羽が飛んで行ってしまいます。結果的には後方へのロブでしか逃げ場がなくなります。
 
 後方のロブということは、レシーブしにくいスマッシュが再度飛んでくる事になりますが、このペアはクロス側へのリターン、センター付近でも少しでもクロスよりのロブは、前衛が下がってスマッシュを打っています。こうすることにより、スマッシュを連打し体力を消耗することも少なく、右利き左利き特有のスマッシュの軌道の違いにより相手はさらにレシーブしにくくなってきます。
 ここまで下がる事を意識し過ぎるとネット際への逃げ玉に遅れるものですが、前述の通り、スマッシュの角度により前へ逃げる事を許しません。

 これだけ角度がいいと、クロススマッシュもかなり有効になります。実際ノータッチを取れるクロススマッシュがあり、相手選手は

反応できない&届かない

というショットになってきています。これにスピードで緩急を付けてくると、レシーブだけで精一杯なのが相手の気持ちになってくるのではないでしょうか。本来逃げてやり直しの後方へのロブから手がつけられない攻撃が来るとなると、ユニシス坂本池田選手の世界選手権ベスト4の時の「ノーロブ作戦」でどこまでいけるか、といったところですが、身長のあるこの二人、前衛を抜くのも難しいかもしれません。

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対策は各国練っていると思います。このペアへの対応は非常に楽しみです。

よく、天井からコートを見る、と言いますが、言いませんか?




サッカー選手がよく、上空から見るような視界でプレーしているといいますが、そんなことは不可能でありながらも可能に近づけたいのです。バドミントンでも、特にコントロールプレイヤーはそのような角度でコート上から4人を見下ろす感覚を身につけて欲しいと思います。

自分も含めた4人の位置関係とシャトルの位置、スピードが把握できるならば、後はスペースにシャトルを流せばいいだけで浮き玉を作る事が出来ます。浮き玉はアタッカーへのチャンスになりコントロールプレイヤーとしてはそのような羽根を多く送っていきたいものです。


スペースに羽根を送るということは、必然的に相手エンドに近づかなければいけません。遠くから送ったところで距離があれば相手にスペースを潰されてしまいます。相手の移動が送れるぐらい前で触るっていければラリーを掌握できるでしょう。その為には、レシーブ、ドライブ系は一歩でも前で触れるように考えるべきです。

逆に、前衛では広くコントロールしたい為、これは前衛論でも散々書きましたがポジションをできるだけ下げます。下げる事によりコントロールするシャトルが増え、仕事をこなしたとすればアタッカーにいい羽根を送ることができます。

仕事をする為には、サイドバイサイドでは少しでも前でレシーブし、前衛では少しでもポジションを下げてラリーを自分のペースに持ち込みましょう。


コントロール最中のミスは厳禁です。ようは繋いでいる途中。ラリー途中であって、そのラリー終盤まではきっちり役割を果たさなければなりません。決めきるポイントまでは兎に角大事に、羽根を回し続け、なんとかアタッカーに羽根を回すまでは我慢していきます。かといってチャンスが回ってくればアグレッシブに決めに行く柔軟性も必要です。
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羽根に触る時は安全第一、きっちり繋いでチャンスメークできるように考えていきます。

ツイッターで質問があったので、補足も兼ねて。







バドミントンにおいて、アタッカー二人揃えたら強いのか。
結論としてはわかりません。

というのも、延々と組み続けているダブルスが、急造ペアに負ける例はよくある事だからです。
近いところでは、日本で行われたユーバ杯、オランダのシングルスのエースが単複兼ねてきて、日本の当時のトップダブルス小椋潮田を破るというのは覚えている人も多いでしょう。トップレベルのペアですらこうなのだから、日本の全国クラス、ましてや都道府県レベルではさらに起こりうる出来事といっていいでしょう。


私の考えでは、アタッカー二人がアタックに専念してしまえばゲームは成り立たないと思います。
攻撃をする為にはシャトルを相手に上げさせなければならない。上げさせる為に必要なのは繋ぎのシャトル、いわゆるゲームコントロールであり、このプレーがうまくいったペアが攻撃権を得る事ができます。極端に言ってしまえば、

スマッシュを打てば絶対に決まるペア VS どんなシャトルもネットすれすれに返球できるペア

このペアが戦えば、間違いなくすれすれ返球ペアが勝つのです。スマッシュがいくら決まると言ってもスマッシュを打つチャンスが無ければ無駄な能力でしかないのですから。パートナーのスマッシュを生かすには、ゲームコントロールが重要になるのはこの為です。

そうなると、最もベストなのは両方できる選手となるわけですが、もちろんそれに近づく為に練習を繰り返していく訳です。でも、その技術に加わるのは、

「集中力」

です。

アタッカーと組む時、アタックとコントロールを考えてプレーするよりも、コントロールを中心に集中していた方が、パートナーのアタッカーのアタックチャンスは増えます。つまりは得点チャンスが増えるのです。自分の技術をペアの技量や相性に合わせて割り振りし、よりバランス良くプレーすることによりペアの良さを引き出す事ができます。

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アタッカーが二人揃ったと言っても、必ず得点パターンはどちらかに偏ってくるはずです。その偏りをうまく利用し、さらに得点チャンスを増やせるようにプレーを変えていくと、勝利に近づいてくるのではないでしょうか。

後ろから打ちこむ。それがお仕事。






後ろから打つ、それだけでは決まらない。

決める為には、

・ポジションを上げて打つ
・前衛に決めてもらう

後ろではこういう攻撃を心がけたい。その為には、

・相手を崩す
・スピードと角度で押し切る

破壊的なスマッシュ、もしくは、角度やコースを自由に変えて相手を崩せればポイントに近づく。



ただ、アタッカーだからといって後ろで打ってりゃいいわけではない。ダブルスは目まぐるしくポイントが変わるもので、決して一つのプレーさえできればいいというものではないのだ。

・サイドバイサイド時
パートナーにシャトルが上がった場合は、クロスの切り返しを最重点に張る。リターンされた瞬間に下がり、パートナーを前衛に入れる。自分の方へ上がった場合は意地でも打ちこんで、やはりパートナーを前に入れる。
相手の攻撃では、前に落としながらパートナーを前に入れる方法もあるが、自分でドライブで押し込んで相手の返球を待つ方が実用的かもしれない。無理やり後ろに下がろうとする事はバランスを崩す事に繋がる。場面を考えてポジションを変えたい。

・前衛に入った時
ヘアピンよりもプッシュやドライブで押し込むようなプレーを多めにしたい。そうすることによってパートナーを前に入れる展開に持ち込みたいからだ。ヘアピンではパートナーを後方に追いやる事になる為、テンポを上げてシャトルを上げさせたい。ポジションは前衛でもできるだけ後ろで構えたい。

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自分で打つ為には、パートナーにそういう羽根を出してもらえる事がポイントになる。2連続、3連続アタックではなく、パートナーが作ったシャトルに対してのアタック、おそらくはこれが決める確率が高くなる。この形を作ってもらえるように後方から攻撃する形を作れるように羽根を回せるといいだろう。

バドミントンのダブルスの話で、コントロールプレイヤー、アタッカーという言葉は出てくるのだろうか。




例えば、韓国の男子ダブルス、イヨンデがコントロールプレイヤーでジュンジェソンがアタッカー。小椋がアタッカーなら潮田がコントロールプレイヤー。末綱がコントロールプレイヤーで前田がアタッカー。垣岩がアタッカーで藤井がコントロールプレイヤー。坂本がアタッカーで池田がコントロールプレイヤー。平田がコントロールプレイヤーで橋本がアタッカー。


なんとなくのたぬ吉のイメージであって、そうじゃねーよってところもあるかとは思いますが、ペアを組むとほぼ得意パターンができあがり、その結果がアタッカー、コントロールプレイヤーに分かれる事が多いように感じています。

選手の資質はあるにはあるのですが、どちらかというとペアとのバランスによるものが大きく、極端な例なら平田前田のミックスでは前田はコントロールプレイヤーで平田がアタッカーになります。ゲームを見ていてそう感じられるからという理由なだけで厳密にこの選手がこういうタイプだとの確定ではありません。ペアによって役割分担が分かれるという事でも無く、あくまで結果、ラリーを取った形を見ていてそのようなパターンが多い為の分類になります。


特にレベルの高いペアでは、その高度な技術をラリーのどこかに集中して強さを発揮します。あれもこれもと考えると広く浅くとなってしまい、得意なパターンに持ち込む事が容易では無くなる場合もあります。いわゆる二人でシングルスをやってもダブルスで勝負はできません。

勝負を決めたパターンをペアごとに解析していくと、簡単に考えるならどちらが前、どちらが後ろにいた時に点を取るパターンが多かったとなるはずです。その点を取ったパターンは、そのペアのいい形であって、ならばそのいい形を作る事に徹すればラリーを取る事が多くなります。

逆に、相手の得意な形がわかれば、そうならないような配球をして少しでも相手の得意なパターンに持ち込ませない事が重要です。


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このような分類で勘違いが出やすいのが「俺はコントロールプレイヤーだからスマッシュは打たない」とか、「アタッカーだからヘアピンでは勝負しない」とか極端な考え方で練習してしまう事です。ダブルスのポジションで苦手な部分を隠すことはできても、消すことはできません。いずれ隠しきれず狙われてしまうのと、決め付けた考え方は選手の資質を潰すことにもなりかねません。あくまでそのペアでの考え方で、技術向上次第では逆転する場合もあれば、ペア変更でまったく違う結果がでるかもしれません。

ダブルスで結果を出す為に、ペアの中だけではなく、外からデータを取る。こういったことが、もちろんトップ選手、ハイカテゴリでは行っているのでしょうが、どのレベルの選手でも面白いが取れるかもしれません。ペアとしての結果を求めるのには、こういったことをしてみてもいいかもしれませんね。

今回のタイプは、動き方ではなく、性格に近いかもしれません。





1.パートナーと動き方を綿密に打ち合わせる

よく、大会前だからしっかりゲーム練習しようというのはこのタイプ。下手をすると、大会前には他の選手とは組みたがらない。パートナーとのコミュニケーションをとりまくる。

*レベルの低い選手にもわかりやすく、頭で理解し体に即伝えられるように


2.やりたいようにやる

兎に角動きたいように動く。それが合っているか間違っているかは関係ない。同じタイプと組んだ場合かみ合えばいいが、そうでない場合は目も当てられない。

*持つべきは有無を言わせぬ攻撃力、相手とパートナーをねじ伏せなければならない


3.パートナーに合わせる

アタッカーではない場合が多い。パートナーの邪魔にならないように動くが、攻め手に欠ける事が多い。

*小さくならず、パートナーの良さを最大限引き出すプレーを


4.パートナーを合わせる

自分が正しいと思う動きをパートナーに強いる。自分のパートナーはこうあるべきだとの考えを持っているが、その為実力以上のものを求めてしまう事も。

*その動きがベストだという自信を持ち、パートナーを引っ張っていきたい


これらが複数組み合わさる。さらに性格の強弱があり、そこに他人であるパートナーが加わる。ベストは2でダブルスが成り立った場合は、怖いものなし。大半は2同士では反発しあう場合が多い。練習時間が少ないなら3が絡むと楽ではあるが、いかに攻めていけるかが勝負となる。1のメリットは動きを頭で確認できる事だが、デメリットはその考え通りにならない事が多い。むしろならない。話し合ったところでバドミントンのスピードは体が反応するものだから、打ち合わせと練習を繰り返す時間があるなら良くなっていくだろう。4は一見デメリットしかないように思えるが、3だったり、動きを悩んでしまう選手には、強く引っ張ってもらった方がいい場合もある。もちろん萎縮してしまう事も多い。

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性格はプレースタイルと共に難しい部分でもある。私は、ダブルスが仲の良い必要は全くないと考えている。いかにペアで強さを上げるかは、持った相性、強くなろうとする気持ちで、お友達同士でなくてもいい。
自分を理解し、相手を理解できれば、ベストに近づけるだろう。

オリンピックも含めて動画確認して見ました。ワンプレー動画のアップは・・・たぶん無いだろうなー。

あくまでたぬ吉の個人的な見解であることをお忘れなく。






両ペア共に、基本的に守備からの攻撃移行が主。だが、その移行方法が異なる。



末綱前田ペアは、きっちり守ってチャンスを待つ。そして相手が上げてきてから攻撃に移る。特に末綱は、その守りと攻めの線引きがはっきりしている。攻めていてもかなりの安全マージンを取り無理攻めはしないイメージがある。きっちり守り、きっちり攻める。

藤井垣岩ペアは、守りながら攻めるチャンスを伺っている。相手が攻めているタイミングで攻めに入るような感じ、といったらいいだろうか。相手の甘いショットは逃さず、気が付いたら攻めに移行していく。


攻めるということだけで言えば藤井垣岩ペアの方が攻めに近い感じはするが、一長一短だ。
藤井垣岩ペアの決勝2ゲーム目のラストラリーは脆さがでてしまった。無理に攻めにいったショットが結果として相手のカウンターとなり、敗戦した。相手の攻めから一気にこちらの攻めにひっくり返したいショットだったが、当然リスクもあり、こちらの体勢が整わないまま攻撃を受けてしまう。そういう意味では末綱前田は安定してラリーをしていける。逆に攻めのタイミングが遅れ、チャンスを逃してしまう事もある。

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世界を見てみると、例の韓国ペアや中国ペアは男子ダブルスに近く、先手を取って攻めきるスタイルだ。守ってから攻めるよりも攻め手を休めず一気に決めていくプレーが女子ダブルスでも多くなっている。ラケットの性能が良くなっている今、攻めてしまった方が有利なのは否めず、攻める形を先に作れた方が有利にラリーを進めている。

それでも、守りから攻めるプレーで世界ランキング5位まで上げてきた藤井垣岩ペア、そして安定した成績を残し続けている末綱前田ペア。突き詰める事で世界と戦える事を体現している事になるのだろう。

パートナーに対してどうして欲しいのか、ちゃんと話し合って決めておく。

というのは私はあまり好まない。




プレー中にベストと思うプレーをパートナーと共に選択できれば、それが一番いいのだろうが、所詮は赤の他人なわけでどれだけ意思疎通ができているかどうかということになる。

わけでもない。






何を言っているかわからないかもしれないが、プレー中に時間は無いように思えて、実は意思表示、意思疎通をする時間はある。お互いがそこを気にするだけで、初対面のパートナーでも思った所へパートナーを導き、逆にパートナーがいて欲しいところへ行く事が出来る。




その「時間」とは、唯一こちらに次プレーの決定権がある、

「相手がシャトルを打ってから、自分が(パートナーが)シャトルを打つまで」

この時間を有効に使って、次のプレーの意思疎通をする。

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基本的に決定権はシャトルを打たない選手にあり、その選手の動きによって次のプレーが決まるといっても良いだろうが、シャトルを打ちにいく体勢で意思表示できれば、シャトルを打っていないパートナーを動かす事が出来る。

例えば、ハーフサイドあたりのアタックだと、打った選手が前に入るパターンもあるが、打ちにいきつつ前には詰めないようなシャトルへの入り方をすれば、それを見たパートナーが前に入る、というような意思疎通ができる。




言葉ではなく、プレーでいろいろな意思表示をパートナーに出す事が出来れば、連携の幅は大きくなるだろう。

韓国オープンの録画を見直してみました。
男子ダブルス準決勝の中国のスマッシュ。





サイドバイサイドからのスマッシュ。1つのラリーでネットに向かって左側のセンター付近から、鋭角に左サイドにスマッシュ。クロススマッシュとも思えるほど鋭角にシャトルは飛び、韓国ペアがサイドライン際でレシーブ。
そのラリーのまま、今度は同じ選手が右側センター付近からスマッシュ。これが鋭角にサイドラインをえぐるように決まった。



おそらく、このレベルのスマッシュは床に触れるポイントが明確にイメージできていると思われる。どんなに速いスマッシュでも、体に向かってくるショットは合わせやすいが、横に切れるスマッシュには対応しにくい。クロススマッシュにはそういったメリットがある。


だが、クロススマッシュにもデメリットはある。距離が延びる為スピードが落ちる事。取りにくいとはいっても遅いならわけなくレシーブされてしまう。それと、ストレート側にスペースを作ってしまう事。いくらパートナーがフォローできるといっても、多用はそういった理由から禁物である。



では、このクロススマッシュのデメリットを消す方法は?と考えるならば、まさしくこれがそのスマッシュだ。半面の中央から鋭角にサイドを狙うことができるなら、シャトルはレシーバーからは横方向に移動するように見えて、さらにはストレート側にスペースも作らないし、最短距離に近くスピードも落ちにくい。


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このスマッシュを打つ為の絶対条件はショットの角度だ。角度が甘ければただのストレートスマッシュにしかならないし、サイドを狙えばサイドアウトしてしまう。自分の打ったスマッシュの角度を理解し、さらにそこからサイドを狙わなければならない。もちろん角度が少しでも甘ければサイドアウト、内側に入ればレシーブされやすい。

ハーフからのサイドショット、打てるなら、目指している「魅せるスマッシュ」になるだろーなー。

ダブルスの基本的な考え方(といってもたぬ吉の頭の中の話)に、相手が打つ前にポジション移動を完了させるというものがある。
相手が打つ前に次のコースを予測して、そのコースを止めやすいポジションをとる、というものだが、このポジション次第で意味が大きく変わる。


「動くプレー」
予測したコースに対してきっちり入って止めに行く。相手が打つ前にしっかりとコースを潰すポジションを取り、そのコースへ打とうとしている相手に対して打つ前からプレッシャーを与える。
メリット:予想通りであればそのコースを潰しやすい。相手のショット前にプレッシャーを与えることができる為、ミスを誘うこともできる。
デメリット:早めに入ってしまう為、コースを変えられると追いかけなければならない。

「動かないプレー」
予測したコースへは7割程、逆サイドへも対応できるようにポジションを取る。動かない(実際は動いているが、動きが少ない)事で「動くプレー」とはまた違ったプレッシャーを与える。
メリット:動くプレーよりもリスクが少ない。逆サイドへも対応でき、ラリー戦に持ち込みやすい
デメリット:ラリーを切るプレーになりにくい。







打つ瞬間、とくに前衛戦では相手の位置が視界に入る。動くプレーではそれが大きく入るが、逆サイドのスペースも同様に大きく映る。それはパートナーにも同様で、前衛が大きく動くプレーをすれば、逆サイドのスペースが見える。そこへのフォローも可能になる。
動かないプレーでは、一定のコースのプレッシャーは無いものの、しっかりとしたポジションを取れれば相手にスペースを見せないポジションを取ることができる。突っ込んではいない為ラリー戦になるが、ここでの心理戦で優位に立てればその後のラリーでも優位となる。

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どちらにしても、攻める気持ちと攻め方とポジション次第でその後のプレーが決まる。なんとなくを無くし、意味のあるポジション取りを目指していこう。





前回にも記載した通り

ギャンブル前衛への対処方法


は、これから派生した考え方である。







ダブルスで有効とされる戦術の一つに、相手選手の間を狙う方法がある。
サイドバイサイドであればセンターへのスマッシュ、クリア、ドロップ、相手がトップアンドバックならサイドのハーフ。相手の真ん中へ羽根を落とすということは、二人から最も遠いところに羽根が行く事と、お見合いやラケットクラッシュを誘えるという意味でも積極的に狙っていきたいコースの一つだ。



だが、これは本当に真ん中でいいのだろうか?

まず、本当に真ん中でいい場面としては、相手が万全に構えている状態。相手からのハイクリアやドロップ等もこれにあたると考えられる。相手が打ってから時間がかかるということは、こちらも準備できるが相手も準備は済んでいる事になるので、トップアンドバックやサイドバイサイドの体勢をしっかりとっていることになる。

このような場合にはまず崩すことが先決となり、崩す為の手段としてセンター攻撃をして相手にフットワークさせて、できるだけ有利になるように動かす。




では、こちらが攻めている場合はどうだろうか。

前の記事にあるような場面、相手がサイドからストレートヘアピンを打った場合、これをもしハーフに返球したら、いくら相手からの距離が遠くても後衛にフォローされる可能性がある。この場面では、ハーフではなく、後衛選手に対して一番遠いところが有効だ。

相手がストレートスマッシュを打った場合、これをハーフに返しても前衛がフォローに入る。狙いは逆サイドの奥になりこれも真ん中ではない。

相手がサイドバイサイドの状態でこちらがセンターへドロップショットを打ち、さらに相手からヘアピンが返ってきた場合、相手後衛のフォローが遅ければ逆サイドの奥を狙った方が効果的だし、ヘアピンを打った選手が崩れているようならその選手の逆サイドを狙いたい。


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簡潔にまとめるならば、

相手が構えている状態を見極めてセンターやハーフへの攻撃を行うと効果的で、攻めているならば「崩れていない選手」から遠いスペースにシャトルを運ぶと有効になる

簡潔とは言えないかもしれないが、単純に、空いたスペースが必ずしも有効ではない場合があり、崩れた選手と動ける選手の距離を見極めつつ羽根を運べれば、より相手を追い込む事ができるかもしれない。


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